健康経営の効果測定方法とは?成果につながるKPI設定と改善の進め方
健康経営に取り組んでいるものの、「本当に効果が出ているのか分からない」と感じている企業は少なくありません。
健康診断の受診率向上や運動イベントの実施だけでは、健康経営の成果を十分に把握することはできません。重要なのは、従業員の健康課題を見える化し、その課題が生産性や離職率、エンゲージメントにどのような影響を与えているかを把握することです。
健康経営は取り組むこと自体が目的ではなく、企業価値向上につなげることが目的です。そのためには適切なKPIを設定し、継続的に効果測定を行う必要があります。
本記事では、健康経営の効果測定方法、KPI設定のポイント、成果につながる改善の進め方について解説します。
目次
第1章 健康経営で効果測定が重要な理由
健康経営は実施することが目的ではない
健康経営優良法人認定を取得することや福利厚生を充実させること自体が目的になってしまうケースがあります。
しかし本来の目的は、
- 生産性向上
- 離職率改善
- エンゲージメント向上
- 企業価値向上
です。
そのため成果を確認する効果測定が欠かせません。
人的資本経営では効果測定が求められる
人的資本経営が注目される中で、従業員への投資がどのような成果を生み出しているかが問われています。
健康経営も人的資本投資の一つであり、定量的な評価が求められています。
第2章 まずは健康課題を見える化する
KPI設定の前に現状把握が必要
効果測定を行う前に、自社の健康課題を把握する必要があります。
例えば、
- 睡眠不足
- 肩こり・腰痛
- メンタル不調
- 運動不足
- 食生活の乱れ
- 仕事と介護の両立問題
などです。
課題が分からなければ適切なKPIも設定できません。
アンケートで見える化する
健康診断だけでは分からない課題もあります。
従業員アンケートを活用することで、
- 疲労感
- 集中力低下
- ストレス
- 介護負担
- 職場満足度
などを把握できます。
健康課題の見える化は健康経営の出発点です。
第3章 健康経営で設定したいKPI
健康指標に関するKPI
代表的な指標には以下があります。
- 健康診断受診率
- 再検査受診率
- 運動習慣率
- 睡眠満足度
- ストレスチェック結果
これらは健康状態の変化を確認するための指標です。
経営成果に関するKPI
健康経営の成果を確認するには経営指標も必要です。
- プレゼンティーイズム
- アブセンティーズム
- 離職率
- エンゲージメントスコア
- 労働生産性
健康課題の改善が経営成果につながっているか確認することが重要です。
第4章 効果測定で見落としがちなポイント
KPIを目的化しない
健康診断受診率100%になったとしても、健康課題が改善していなければ意味がありません。
KPIは目標ではなく改善状況を確認するための指標です。
常に「健康課題が改善しているか」という視点が必要です。
プレゼンティーイズムを見落とさない
近年注目されているのがプレゼンティーイズムです。
出勤していても、
- 疲労
- 痛み
- ストレス
などにより十分なパフォーマンスを発揮できない状態を指します。
生産性への影響が大きいため、健康経営では重要な指標となります。
第5章 健康経営を成果につなげる改善サイクル
KPI測定後は改善施策を実施する
効果測定だけでは成果は出ません。
例えば、
睡眠課題
↓
睡眠改善セミナー
運動不足
↓
ウォーキング施策
介護負担
↓
ビジネスケアラー支援
というように課題に応じた施策が必要です。
PDCAを継続する
健康経営は継続が重要です。
見える化
↓
KPI設定
↓
効果測定
↓
改善施策
を繰り返すことで成果が生まれます。
まとめ
健康経営の効果測定で最も重要なのは、KPIを設定することではなく、自社の健康課題を改善できているかを確認することです。
健康課題の見える化
↓
経営課題との関連把握
↓
KPI設定
↓
効果測定
↓
改善施策
という流れで取り組むことで、健康経営は企業価値向上につながります。
健康経営を「やっているだけ」で終わらせず、「成果が出る健康経営」へ進化させることが重要です。
「健康経営に取り組んでいるが成果が見えない」「どのKPIを設定すれば良いか分からない」とお悩みではありませんか。
ハンドレッドライフでは、従業員アンケートによる健康課題の見える化をはじめ、健康経営優良法人認定支援、エンゲージメント向上支援、ビジネスケアラー支援まで一貫してサポートしています。
健康課題が経営課題へどのような影響を与えているのかを把握し、成果につながる健康経営を実現したい企業様は、お気軽にご相談ください。
